ワンビーでは人も犬も楽しいしつけ方で、みんながいつも笑顔でいられるように願っています

犬のしつけ Q&A

質問 1・・・犬のしつけと訓練ってどう違うの?

犬のしつけ(ビヘイビアトレーニング)とは、犬が人間社会で生活するうえで守らなければいけないルールを犬に飼い主が教えることです。
犬のしつけでは、飛びつき・無駄吠え・甘噛み・散歩中の引っ張りなどをしてはいけない、上手に留守番できるようにしつけをするなど、たくさん教えてあげることがあります。
子犬のしつけでは、社会化(人・音・物・動物・建物に慣れさせる)や、トイレのしつけ、クレートトレーニング、遊び方、褒め方・叱り方・触り方・接し方(対処法)他にも犬と上手に付き合う方法(注意点?)があります。
犬のしつけは、犬の本能や習性、行動学を理解することで適切な「しつけ方」を身に付けていただくことができます。
犬の訓練(オビディエンストレーニング)は、犬にスワレやフセなどの動作を教えることですが、「芸」として覚えさせるのが目的ではありませんし、ましてや無理やり従わせる事を覚えさせるわけではありません。
人の指示に従わないと怒られたり、無理強いさせるやり方では「怒られるから指示に従おう」と犬は学習してしまい、「怖くない人(怒らない人)」の指示には従わなくなってしまうこともあります。
「訓練は楽しい時間だ」とワンちゃんに思わせることができれば「人の指示に従うこと」が楽しくなり、人からの指示を心待ちにするようになります。
WONBEでは、クリッカートレーニングにより犬にストレスを与えることなく、人も犬も楽しんでいただけるプログラムで、トレーニングが単なる命令と服従のやり取りだけでは無く、犬が飼い主さんにクリッカーを鳴らさせる様々な方法を「発見」しようとする楽しい「ゲーム」となります。
基本となる、スワレ・フセ・ツケ・マテ・コイの5項目をおぼえることで、より信頼関係を強化したり、興奮している犬を落ち着かせたり、呼び戻しができればドッグランで遊ばせても安心ですし、他にもいろいろとメリットがありますのでぜひおぼえていただくと役に立つと思います。
ワンちゃんとのコミュニケーションのひとつとして楽しんでください。

質問 2・・・うちの犬は私のことをリーダーだと思っているのでしょうか?

犬をしつけるときに、普段から体罰を与えたり、犬の要求に応えてばかりいたり、ただでご褒美をあげたり、犬に対していい加減な対応をしていなければたぶん大丈夫でしょう。
でも、ご自分のやっている間違いに気がついていないかもしれません。
例えば、お気に入りの場所にいる犬を無理やりどかそうとすると怒る(唸る・吠える・咬みつく)、犬の食事中に手を出すと怒る、おもちゃを取り上げようとすると怒る、触ろうとすると怒るなど、飼い主に対して怒る(唸る・吠える・咬みつく)犬がいます。
また、人の指示に全く従わない犬や、おやつを持っているときしか従わない犬もいます。
散歩のしつけができていない子は、自分の好き勝手に歩きまわる犬もいます。
これらを「権勢症候群」とか、「支配性の強い犬だ」とか「この犬はリーダーになりたがっている」とよく言われますが、犬の本能や習性からみるといたって正常な行動です。
もちろん人間社会で共存する為には、矯正しなければいけない行動だということに違いありませんが、必ずしも犬がリーダーになろうとしているから起こる行動ではないということは知っておいてください。
犬種(同犬種でも個体差があります)や年齢によって矯正にかかる時間は違いますが、それらを矯正する手立てはあります。
どんなに時間がかかっても矯正しなければなりません。
もう一度、犬のしつけをがんばりましょう!

質問 3・・・犬のしつけはいつから始めればいいでしょう?

犬のしつけを始めるのに早すぎることはありません。
それどころか、犬のしつけは遅い方が良くありません。「まだ子犬だから」 「子犬の時はかわいいから許してあげて、成犬になったら止めさせよう」というのは、犬を混乱させることになりますので、「大人になったら止めさせたい」ことは「小さいときからやらせない」ように教えてあげてください。
これから飼犬を飼おうという方は、基本的な犬しつけ方、触り方や接し方、犬の習性を、ワンちゃんをおうちに向かえる前に知っておくのが一番良いと思います。
そうすることで人間社会でのルール、トイレのしつけ方、クレートレーニングなどをすぐに教えることができるでしょう。
犬のしつけは、問題行動が出てから治すよりも、初めから出ないようにしつける方が人も犬も幸せですし、楽ですよね。
すでに問題行動が出ているワンちゃんの場合、「それが出始めてからの期間」が長ければ長いほど矯正するのにかかる時間も長くなります。
犬のしつけに関する質問でよくある甘噛みも「まだ我慢できる」とそのままにしてケガをなさった方もいらっしゃいますので、気が付いた時に適切なしつけを始めた方が良いと思います。

質問 4・・・犬のしつけはいつまで続ければいいんですか?

犬のしつけは一生続ける必要があります。
と言っても、トレーナーにずっと世話になるわけではありません。
飼い主さんが正しいしつけ方を身に付けてしまえば、そのように犬と接するのが当たり前になってしまうと思います。
犬のしつけは、「成犬になったからもういいだろう」と、犬の好き勝手にさせていれば問題行動が出てくることがあるかもしれません。
そんな時でも、犬のしつけ方を理解して身に着けていただいていれば、ご自分で修正する事ができると思います。
もし、問題行動が出てしまったときは、その行動の前後に起こっていることをよく観察してみてください。
きっとどこかにその行動を強化してしまっている原因があるはずです。

質問 5・・・犬の訓練はいつから始めればいいですか?

スワレやフセなど、犬の訓練はいつからはじめていただいても結構ですが、注意しなければいけないのは遊びの延長として楽しくおぼえさせることだと思います。
あなたの笑顔と言葉による褒め、おもちゃやおやつをうまく利用して楽しく教えてあげてください。
そして徐々にご褒美を与える回数を減らしていき、最終的には言葉で褒めるだけにします。
犬の訓練は「人も犬も楽しく、そしてたくさん褒めて教える」ことが飽きさせないコツではないでしょうか。
最終目標は、おやつ等がなくても、いつでもどこでもすべての動作を1度の指示で出来る様になることです。
ワンちゃんによっては覚えるのが遅い子もいるかもしれませんが、他の子と比べたりしないでくださいね。
飼い主さんがあきらめなければ、犬はできるようになりますのでがんばりましょう。

質問 6・・・何回くらいトレーニングすればいいですか?

犬種や年齢、犬の問題行動の内容によっても違いますし、犬も人も個人差がありますから、具体的に何回とはいえませんが適切なしつけ方で家族皆さんが協力しあって、一貫性を持ってしつけをしていれば早く良い結果が得られるでしょう。
トレーニングでせっかく覚えた動作も、しばらくやらなければ犬は忘れてしまうこともあります。
家の中では出来ても、外では興奮してしまいすぐには上手くできない犬もいますが、
トリックの教え方などはコツを覚えていただくと、ご自分でもできるようになりますので、動きやクリッカーのタイミングをよく観察して、犬のしつけ同様にあせらずに教えてあげて下さい。
失敗が続く場合は、犬の状態を良く見ながら誘導の仕方を工夫して下さい。

質問 7・・・犬のクリッカートレーニングって?

クリッカーとは、プラスチックの箱の中にステンレスなどの金属板が入っていて、この金属板を押すと「カチン」という音のするオモチャのようなモノです。電子音が出るものもあります。
犬は始めからこの「カチン」という音が好きなわけではありません。
チューニングという作業を何度も繰り返すことで、犬は初めて「カチン」と鳴ると「良い事が起きる大好きな音」=「褒められた」と感じるようになります。
そして、犬が良い行動をしたときや、教えたい行動が上手に出来た時に「カチン」と鳴らして、その行動を褒めてあげるのです。
クリッカートレーニングではご褒美におやつを使いますが、最終的にはクリッカーやおやつを使わなくても指示通りに出来るようになる事を目標にしています。
ある程度クリッカートレーニングを重ねていくと、飼い主さんがクリッカーを手にしただけでうれしそうに目を輝かせている子もいます。
オスワリやフセ等の訓練を、遊んでいる時と同じ目の輝きで楽しんで覚えていきます。
トイレのしつけもクリッカーを使って教えることができます。

質問 8・・・預かりトレーニングをお願いしたいんですけど・・・

犬の預かり訓練は行っておりません。
「訓練所ではとてもいい子だったのに、帰ってきたら元に戻ってしまった」「トレーナーの指示には従うけど、飼い主さんの指示には従わない」といったことが良くあるからです。
犬のしつけや、接し方、訓練の方法を飼い主さんが理解していなければ、訓練所でのワンちゃんはいい子でも、また問題行動が出しまうこともあります。
トレーニング方法によっては、「特定の人の言うことにしか従わない」ようになってしまうこともあります。
ご自分でトレーニング方法を覚えていただくことで、ワンちゃんとの信頼関係を築いていけますし、せっかくのワンちゃんとの楽しい時間を過ごせないのはもったいないと思います。
そんな理由で、WONBEのレッスンは「やり方を飼い主さんに理解してもらう為のレッスン」を基本に行っています。

質問 9・・・何度も「おすわり」って言わないとお座りしないんですけど・・

あなたの顔をじっと見つめて集中しているのであれば、決してあなたに従う気が無いとか、ましてやバカにしているわけではなく、「オスワリ」という言葉の指示(コマンド)と動作が関連付けて理解できていないだけだと思います。
もう一度最初から丁寧にオスワリを教えてあげて下さい。
あなたに集中していない時は、指示が聞こえていないのかもしれません。
もう一度名前を呼んで、自分に集中させてから指示を出してみましょう。
一度の指示で出来ないからと、声を大きくしたり、強い口調で指示を出したりしても効果はありません。
犬により解りやすく覚えやすくする為には毎回同じ言葉を使ってあげましょう。

質問 10・・・ご褒美を持っている時しかいう事を聞きません

それはあなたのワンちゃんが「手にご褒美を持っていない時は、指示に従っても何ももらえない」と、覚えてしまったからです。
動物行動学に基づいたクリッカートレーニングなら、ご褒美を持っていなくても上手に出来るようになります。
でもクリッカーを使ったからといって、いきなり上手にできるようになるわけではありません。
いくつもの段階を経て徐々に上達していきますので、毎日の練習の積み重ねが大切です。

質問 11・・・何度叱っても同じ失敗やイタズラを繰り返します。どうすればいいでしょう

犬がいけない事をした時に、叱って止めさせようとするのは非常に困難です。
もし、叱って(こらっ!イケナイ!ダメ!などの言葉や、空き缶を投げつけるなどの天罰)そのイタズラを止めさせられたとすれば、単に声や音のする方に振り向いただけかもしれませんし、犬に「恐ろしい人」と感じさせたのかもしれません。
そういう犬は「恐ろしい人」がいない時には叱られない事を知っていますから、しかる人がいなくなればまたイタズラをするでしょう。
もうひとつは、「叱る」=「かまってくれた、注目してもらえた」と犬が勘違いしていることもあります。
大声で叱ったり、あせって駆け寄って叱ったり、くわえているスリッパを取り返そうと追い回したりすれば、「スリッパをくわえると追いかけっこをして遊んでもらえる」と覚えてしまいます。
この勘違いをさせてしまうと、犬のイタズラはどんどんエスカレートしてしまいます。

質問 12・・・しつけの本や、近所の犬を飼っている人のアドバイスを試してもうまくできません。なぜ???

他所のワンちゃんには効果的だった方法が、ご自分のワンちゃんにも合うとは限りません。
たとえ良い方法だとしても、使うタイミングが悪ければ効果は薄れてしまいます。
効果が薄れるくらいならましな方で、まったく逆の意味として伝わってしまうことすらあります。
例えば、「無視をする」のは罰になることをご存じの方も多いと思いますが、家具をかじっている犬に「無視をする」は罰にはなりません。
それどころか、家具をかじっていることを黙認していることになってしまいます。
では、どんな罰が適当なのでしょうか? 大きな声で叱ること? 空き缶を投げる? 
この後は、質問11で書いた通りです。
 
ヒントその1・・・いけないことを叱って止めさせるのではなく、叱らなくて良い状況にするためにはどうすればよいのか?
ヒントその2・・・「やっても良いこと」をどうすれば犬に理解させられるか?
 
歳をとればイタズラは減りますが、それよりももっと早い時期に落ち着いてくれたほうがお互いに楽しいはずです。
犬の様子をよく観察して、行動学の理論をあてはめて考えると、どうすれば「やって良いこと」と「やってはいけないこと」を犬に教えることができるのかが見えてくるはずです
それぞれの犬が違う個性を持っていますから、すべて理論通りにいくわけではありません。例外もありますし限界もあります。
でも、何も知らずに暗中模索するより確実なはずです。
そして一度身についてしまえば、他の犬にも応用が利きますので覚えて損はありません
犬を育てるのは飼い主であるあなた自身です。
飼い主が考え方や接し方を変えれば、犬は自然と変わります。